静かなリーダーシップ
モラルと現実を忘れぬ アンチ・ヒーロー型リーダーシップ
Joseph L. Badaracco, Jr. 著 高木晴夫 監修 夏里尚子 訳 定価:2200円+税 四六判
240ページ ISBN4-7981-0261-X
困難で重要な人間関係の問題のほとんどは、トップのだれかによる速やかで決定的な方策によって解決するわけではない。重要なのは、脚光とはほど遠い人々が行う、慎重で思慮深い小さな努力の積み重ねなのだ。すなわち、世界を動かして変革するのは「静かなリーダー」たちである。本書は、4年の歳月と150以上の実例をもとに明らかになった「静」のリーダーシップの実践的解説書である。
ここ数年のリストラで人は減った。だが仕事は増えて、高度化した。しかし、人事から配属される部下は玉石混交のまま。 この条件こそ今のミドルにとって能力発揮のチャンスとなり、過大な要求を達成していく時でもある。今こそミドルに「静かなリーダーシップ」の重要性が問われる。
慶應義塾大学ビジネススクール教授 高木晴夫
崇高な目的のために障害を乗り越えるヒーロー型のリーダーに皆わくわくするが、本書読んでみれば、無数の無名の人が、世界を毎日動かしているのが分かる。バラダッコの洞察力と理解は深い。中間管理層としてリーダーシップを発揮しなければならない人は、本書から学ぶことは非常に多いだろう。
ハーバード大学ジョンFケネディスクールオブガバメント、パブリックリーダーシップセンター理事 デイヴィッドジャーゲン
キャリアを成功させるために、大胆で勇気ある行動は必要ではない。バラダッコは深い考察を行い、実用的で実際に役立つリーダーシップの新しいモデルを構築した。
リズクレイボーン社会長兼CEO ポールR.チャロン
バラダッコが築き上げた新しいリーダー像は、物事を静かに実践する。慎重に小さなステップを実行しながら、大きな問題を解決する。本書を読めば、リーダーや自分自身に対する物の見方が変わるだろう。
シモンズ大学ナショナルスクールボードアソシエーション専務理事 アンL.ブライアント
静かなリーダーを育成する組織や社会の方が、雄々しく声高なリーダーだけを活かす組織よりも成功する。
ブランディーズ大学社会経済政策へクスター基金教授、元米国労働省長官 ロバートBレイチ
週刊ダイヤモンド 2002/11/23
本書は、自らの地位や評判に傷かつかないようにしながら、なんとか論理的に正しいことをしようとする等身大の生身の人間としてのミドルのケーススタディである。洋の東西を問わず、ミドルは現場とトップの狭間で、すなわち組織人としての目標と個人としての目標の間で意思決定をしなければならない。個人の動機や視点に注目してそこからリーダーシップ論を展開することによって、そのパラダイムに新たな視点を与えている。企業倫理の優れたケーススタディの書でもある。
近代中小企業 2002/11
「リーダーシップ」というと、トップばかりに目がいってしまい、トップと部下との間でリーダーシップを発揮しているミドルマネージャーに対しては、光があたってきませんでした。優秀なミドルマネージャーは実際なにをやっているのか、ということを明らかにした点に、この本の重要性があります。本書を読むことで、自分の頼りになる部下たちが、何を考えて仕事をしているかが、少しわかるようになります。自分の部下たちにもっとよく働いてもらうために、自分はどうすればいいのかを考えるきっかけになるでしょう。
監修者 高木晴夫
近代セールス 2002/10/15
「静かなリーダー」とは、自分の立場・利益は守りつつも、現実の問題から目をそらすことなく、慎重に問題を解決する人のことです。すべての人が自己犠牲の精神を持ったヒーロー型リーダーになれるわけではありませんが、静かなリーダーにはちょっと工夫で誰でもなれます。
悩めるミドル階層の方々に、多少なりとも現実の問題解決のお役に立つことができ、元気になってもらうお手伝いができたらと思いながらこの本を作りました。
担当者談
WEDGE 2002/10
各経営者といえども、企業が抱える問題のすべてを、解決しているわけではない。企業の理念の実現に向けた方向性を打ち出すだけだ。組織上のトラブルの多くは、各部署のリーダー的な立場のビジネスマンによって、解消されていく。本書は、静かなリーダーたちが行なう実践的な小さな努力の重要性について説く。
トップポイント 2002/11
組織をグイグイ引っ張り、困難に果敢に立ち向かうリーダー。そうしたヒーローは確かに存在し、我々が「見習うべきリーダーの姿」として讃えられている。だが、本当にそうだろうか?著者は、リーダーシップの研究を続けるうちに、真のリーダーとは「静かなリーダー」であると気づいたという。すなわち、忍耐強くて慎重で、段階を踏んで行動し、犠牲を出さずに、組織や自分にとって正しいと思われることを実践している人である。豊富な実例をもとに、この「静かなリーダー」の姿を描く。
ハーバード流 キャリア・チェンジ術
コミュニティ・オブ・プラクティス
静かなリーダーシップ
コトラー 新・マーケティング原論
ウォー・フォー・タレント
隠れた人材価値
アメリカを創った
ベンチャー・キャピタリスト
ザ・ブランド
企業文化のe改革
ハーレーダビッドソン
経営再生への道
イノベーションのジレンマ
Joseph L. Badaracco,Jr.
セイント・ルイス大学、オックスフォード大学卒業。ハーバードビジネススク^ールにて、MBAとDBAを取得。現在、ハーバードビジネススクール教授。専門は、ビジネス倫理。MBAと経営プログラムで、戦略、一般経営、ビジネス倫理のコースを教えており、同大学の株主責任に関する諮問委員会の議長も務めている。経営者の倫理責任について、著書多数。
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