企業文化のe改革
進化するネットビジネス型組織
ハーバード大学看板教授の徹底調査によって解明。
失敗と成功の分かれ目は「企業文化」にあった!
 

Rosabeth Moss Kanter 著 櫻井祐子 訳
定価:2500円+税 四六判上製  496ページ
ISBN4-7981-0074-9

サン・マイクロシステムズ、ハネウエル、アバズ、IBMなど80社以上の企業の豊富な事例をもとに、企業が直面するeビジネスへの取り組みの課題を、技術的側面ではなく、人・組織・企業文化といった側面に焦点を当て、変革の成功を説いた書。著者はインターネットの可能性を引き出すためには、「全く新しい形」の組織文化が必要であり、これは「即興」「ネットワーク」「コミュニティ」「人材とカルチャー」の4つの要素によってこそ実現できると主張する。普遍的なリーダーシップ論、変革マネジメント論を踏まえつつ、HBS教育の真髄である最新のケース・スタディをふんだんに盛り込んだ、新・ネットビジネス型組織論。(Original Title:Evolve! [ Harvard Business School Press ])
インターネット企業というと 技術や運営スタイルばかりが注目される傾向にあり、 組織という側面が軽視され勝ちである。 本書はインターネット企業の成否を分けたものが 企業カルチャーとマネジメントであることを数多くのケースを通じて 浮かび上がらせている。その試みは成功しており、 読者は米国のネット企業の現況を具体的に教えられるとともに、 企業運営にマジックはないことを痛感させられるであろう。

ソニー銀行代表取締役社長 石井茂

多くのネット関連ベンチャーが淘汰され、 インターネットを使えばすぐに新しい事業が立ち上がるという幻想は 打ち砕かれた。しかし、企業の製品・サービスや業務プロセスに ITやインターネットを利用せずして競争力は維持できなくなる、 ということも明確になった。この時にどの企業にも要求されるのが、 新しいネット型経営の文化への変革だ。 本書は、アメリカ、シリコンバレーのインサイダーにしか 理解されにくかったデジタル・カルチャーの本質を見事に解き示し、 企業経営者に新鮮な驚きをもたらすであろう。

マッケンナーグループパートナー 校條浩

変化する時代に合わせて、 ビジネスの構造を進化させない企業に未来はない。 表層的な浮沈に惑わされず、 本質を理解して大胆な構造改革に着手しなければならない。 本書においては、透徹した目で ビジネスを見据えてきた経営研究の権威が、 大規模な事例研究によって ネットワーク時代のビジネスを分析し、 コミュニティのダイナミズムを軸とした 経営改革の設計図を示している。 情報化時代にこそ 人や人間関係の重要性が高まるというメッセージは重い。 ビジネスのみならず社会全体の構造改革のあり方に 具体的な方向を示唆してくれるものだ。s

慶應義塾大学大学院経営管理研究科 教授 國領二郎

魅力にあふれ、洞察に富む本だ。 世界中のリーダーが本書に心を奪われ、 その教訓を生かそうと考えることだろう

ノバルティス社 会長兼CEO ダニエル・ヴァセラ

現実世界の興味深い事例の宝庫である本書は、 洞察に満ち、読者を勇気づけるばかりか、読み物としても面白い。 ビジネスの基本原則の多くが不変であることを論証しつつも、 インターネットがあらゆるビジネスを改善する可能性についても 読者を啓蒙してくれる。

アカマイ社CEO ジョージ・コンレイデス

才気あふれた説得力のある本書を読まずして、 明日のデジタル世界の覇者になることはできないだろう。

WPPグループ最高経営責任者 サー・マーティン・ソレル


カンター教授の案内で仮想空間へと旅立ってみよう。 多くの愚かな過ちや賢明な措置について詳しく語ってくれることだろう。 そして、未来へのスリリングな飛行から戻ってきた頃には、 彼女の教えを身に付けて、戦闘準備がすっかり整っているはずだ。

ジャーナリスト ケン・オーレッタ


我々がeビジネス型の企業文化の意義を理解するための素地を提供し、 インターネットが実業界全体に与える、 途方もなく大きな影響について考察している。

マークル基金 会長 ゾイ・ベアード

朝日新聞 2001/10/29(月)版

「変化が過去のあやまちを暴露することになるのではないかという困惑」や「やるべきことや、新たに学ばなくてはならないことの増 加に対する負担」による「人々が変化に抵抗を示す十の理由」の分析など、実に秀逸だ。

ビジネス・スタンダード 2001/12

成功する企業に必要な「カルチャー」の本質を明快に解き明かした点で、画期的な著作といえるだろう。
 
 

ロザベス・モス・
カンター

ハーバード・ビジネス・スクール経営管理学教授

エール大学の終身教授、 ハーバード・ビジネス・レビュー誌の エディターなどを歴任し、現職。 自身の研究に基づき、リーダーシップとコンサルティングのツールを 開発するコンサルティング会社、グッドメジャー社を共同創業する。 二十カ国以上にわたって数々の講演などを行っているほか、インターネット・技術系新興企業や巨大国際企業のコンサルティングを行っている。これまで19の名誉博士号と10以上のリーダーシップ賞を受賞。「企業の中の男と女」(生産性出版)、「ザ・チェンジ・マスターズ」(二見書房)、「巨大企業は復活できるか」(ダイヤモンド社)など著者多数。
 
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