Outlook 2000
実は、筆者も初期のOutlookの機能には満足できず、早々と見切りをつけ、特に指定されない限りはOutlookを使用していませんでした。しかしOffice 2000が登場し、Outlook 2000として発表された新しいOutlookを久々に使ってみた感想は、「なんだコレ、使えるようになってるじゃん」でした。
それではまず、新しくなったOutlook 2000の主な機能を以下に列挙してみましょう。
電子メールの管理―図1
電子メールの送受信や、自動仕分けなどのOutlook Expressで行なえる機能はすべて網羅されています。スピードの面でもOutlook Expressと遜色ないので、Outlook Expressを標準のメーラーとして使っている人は、移行しても違和感なく使えるでしょう。
図1:Outlook 2000の受信トレイ |
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予定表の管理―図2
予定日や時間の入力と管理、会議の開催、イベントの設定などが行なえる多機能なスケジューラだと思ってもらえばよいでしょう。また、Outlook 2000では、オンラインで使用されることを重点において設計されており、例えば、他のユーザーの予定を表示して会議の開催日時を決定したり、NetMeetingによるオンライン会議のスケジュールを設定したりといった機能がふんだんに盛り込まれています。
図2:Outlook 2000の予定表 |
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連絡先の管理―図3
Outlook 2000での連絡先は、vCard形式によって管理されています。vCard形式はインターネットで標準となっている電子的な名刺の形式であり、対応しているアプリとであれば連絡先の交換が行なえます。メールに添付ファイルとして送れば、相手はいちいち手で入力する手間が省けるというわけです。
図3:Outlook 2000の連絡先画面 |
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仕事の管理―図4
仕事には、一定間隔で繰り返し行なわれる仕事と突発的に起こる単発的な仕事がありますが、Outlook 2000ではこういった仕事も設定できます。また、仕事の進捗状況の管理や、他のユーザーへの仕事の依頼など、プロジェクト管理としても使用できます。
図4:Outlook 2000の仕事画面 |
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メモ―図5
ちょっとした事を覚え書きしておくのに便利な機能です。通常こういったメモには、付箋紙などの別ツールを呼び出してデスクトップなどに貼り付けるのが一般的でしたが、統合ツールであるOutlook 2000のメモは、この付箋紙の機能を提供しています。
Outlookの機能の一部であるため、メモをそのままメールのメッセージとして送信することもできます。
図5:Outlook 2000のメモ機能 |
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Outlook 2000の主な機能をざっと紹介しましたが、ここまででも、なかなか優れたツールになったという印象を受けると思います。 まだまだ上記以外にも、履歴の管理や情報の共有など、便利な機能が山盛りなのです。まさに“統合ツール”と呼ぶにふさわしいアプリケーションだと言えるでしょう。