その他の文字関数

●FormatCurrency関数

 FormatCurrency関数は、対象となる値を、システムの[コントロールパネル]で設定されているCurrency型(通貨型)にフォーマットして返します。
 数字や通貨、日付と時刻の表示方法を設定している[コントロールパネル]−[地域プロパティ]の設定を規定値として使用しています。
 仮に、[地域のプロパティ]−[通貨]タブの設定を次のようにしたとします(図10)。

図10:[地域のプロパティ]ダイアログボックスの[通貨]タブ

[通貨記号]       ¥
[通貨記号の位置]    ?1.1(?=ユニバーサ
            ル通貨記号)
[小数点の記号]    .
[小数点以下の桁数]  1
[桁区切り記号]    ,
[区切る桁数]     3
 そして、この状況で
FormatCurrency(1000)
を実行すると、FormatCurrency関数は「¥1,000.0」を返します。
 負の値も、[地域のプロパティ]−[通貨]タブの設定で、
[負の値の表記] ?1.1-(?=ユニバーサル通貨記号)
とすると、
FormatCurrency(-1000)
は、「¥1,000.0-」を返します。
 小数点の左側のゼロを表示するかどうかは、[地域のプロパティ]−[数値]タブの[0の表示]の設定を使用します。
 FormatCurrency関数の構文は以下のとおりです。
 FormatCurrency(書式変換する式[,小数点以下の桁数[,小数点の左側のゼロ表示[,負の値のカッコ[,桁区切り記号]]]])
 小数点の左側のゼロ表示・負の値のカッコ・桁区切り記号の設定値の定数は、真(True)が「vbTrue(値:-1)」、偽(False)が「vbFalse(値:0)」、「[地域のプロパティ]の設定値を使用」が「vbUseDefault(値:-2)」です。