配列の操作

●Join関数

　Join関数は、配列の各要素となる文字列を連結して、ひとつの文字列を返します。
　次のような配列を想定してください。 
プロジェクトA
情報システム部
開発2課
大野グループ
　それでは、これら4つの各要素を「,」で連結させてみましょう（リスト2）。

リスト2：4つの単語を“,”で連結する

 Sub JoinSample()
     Dim myData(1 To 4) As String
     Dim myMsg     As String
     
     myData(1) = "プロジェクトA"
     myData(2) = "情報システム部"
     myData(3) = "開発2課"
     myData(4) = "大野グループ"
     
     myMsg = Join(myData, ",")
     
     MsgBox myMsg
 End Sub

　リスト2の実行結果は、図3のようになります

図3：配列の要素が「,」で連結された

　Join関数を使わずに連結させようとしたら、要素の数だけ処理をループしなければなりません。さらに、「プロジェクトA,情報システム部,開発2課,大野グループ,」の“大野グループ”のあとの「,」はもちろん不要なので、最後の要素には区切り文字を付けないための条件判断も必要になってきます。このことを考えれば、Join関数がいかに優れた関数であるかがご理解いただけると思います。
　Join関数の構文は以下のとおりです。 

Join(文字列[,区切り文字])
　戻り値となる文字列を区切るのに、サンプルでは「,」を使用しましたが、省略した場合はスペースが使用されます。また、長さ0の文字列("")を指定した場合は、すべての項目が区切りなしで連結されます。