ADOによるアクセスの仕組み

 ADOは、OLE DBインターフェイスへの橋渡しを行なうインターフェイスとして位置付けられている。OLE DBインターフェイスとは、OracleやSQL Server用にそれぞれ提供されるOLE DBプロバイダというドライバを呼び出すためのインターフェイスであり、ADOはOLE DBインターフェイスを介して、その各種プロバイダの呼び出しを行なうのである。つまり、流れとしては、

ユーザープログラム ⇒ADO ⇒ OLE DBインターフェイス ⇒ OLE DBプロバイダ ⇒ データソース

といった階層を経て接続されている。
 言葉にするとややこしいかもしれないが、正確に言うならば、ユーザープログラムからADOまでをコンシューマと呼び、OLE DBインターフェイスからデータソースまでをプロバイダと呼んでいる(図1)。

図1:ADOによるアクセスの仕組み