翔泳社 新刊のご案内


書影 コンピュータは、
むずかしすぎて
使えない!

〜使いにくいのは、理由(ワケ)がある〜

アラン・クーパー 著 山形浩生 訳
定価:本体2,200円+税  504ページ
ISBN4-88135-826-X
発行:株式会社翔泳社

2月25日発売
[新宿]紀伊國屋書店本店/新宿南店、
[秋葉原]書泉ブックタワー/Laox ザ・コンピュータ館、
[神保町]書泉グランデ、
[川口]書泉ブックドームでは22日ごろより先行発売


「いらない機能が多すぎる!」
「使い方がわかりにくくていらいらする!」
「なんだか機械にバカにされた気分!」

パソコンやハイテク機器、銀行のATMなんかを使っていて、つい叫びたくなりませんか?
実際、わたしたちの身の回りにあふれるコンピュータを使った製品のほとんどは使いにくく、
わかりにくくて、ユーザー(あなた)を混乱させます。
でも、それはユーザー(あなた)の頭が悪いせいじゃなくて、
そもそも最初から「作り方」が間違ってるんです!

マイクロソフト・ウィンドウズ、そしてその上で動くソフトウェアのスタイルを決定づけ、
ソフト業界のすべてを知り尽くしたカリスマエンジニア、アラン・クーパーが
コンピュータ業界、そして周辺のハイテク・デジタル業界を覆う
あまりにもバカバカしい「勘違い」を明らかにし、ユーザー(あなた)には安心と希望を、
業界人には怒りと「ほんとうに使いやすいソフトウェア」を作る秘訣を与える衝撃の一冊。
原書(The Inmates are Running the Asylum)は昨年3月にアメリカで発売され大評判、
インターネット最大の書店アマゾン・コムで総合第2位のベストセラーを記録しました。
翻訳は初の著書『新教養主義宣言』が各誌で話題の、気鋭の翻訳家山形浩生が担当。
デジタル業界関係者、そして悩めるユーザー(あなた)必読の福音書が、いよいよ日本上陸!

■目次

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献辞/謝辞/目次/序文/はじめに/著者について

第一部 コンピュータに目がくらんで

 
  第一章 情報時代のなぞなぞ  
    コンピュータと飛行機のあいの子ってなーんだ?
    コンピュータとカメラのあいの子ってなーんだ?
    コンピュータと目覚まし時計のあいの子ってなーんだ?
    コンピュータと車のあいの子ってなーんだ?
    コンピュータと銀行のあいの子ってなーんだ?
    コンピュータは簡単に面倒を引き起こせる
    商業ソフトだって困っている
    コンピュータと戦艦のあいの子ってなーんだ?
    テクノ憤怒
    認めようとしない業界
    この本のきっかけ

  第二章 知覚的なずれ  
    物理的な力と結びつかないふるまい
    デザイン/設計というのはおおごとだ
    プログラマとデザイナーの関係
    ほとんどのソフトは運任せのデザインだ
    操作デザイン vs インターフェイスデザイン
    ソフト製品はなぜちがうか
    踊るクマ
    機能・特性のコスト
    弁解者と生き残り
    知覚的ずれへの対応
    消費者パワーの民主化
    ユーザーのせいにする
    ソフトウェア・アパルトヘイト

第二部 大金喰らい
 
  第三章 無駄遣い  
    締め切り管理
    「完成」ってどんなもの?
    出荷が遅れても問題ない
    機能一覧の取引
    機能が多いのは必ずしもよくないのだ
    反復と、市場は予想がつかないという幻想
    悪いソフトの隠れたコスト

  第四章 踊るクマ
    問題があるんなら、とっくに解決されているはずだろう?
    家電製品の被害者
    電子メールソフトの失敗
    スケジュールソフトの失敗
    予定表ソフトの失敗
    WWWヒステリー
    ソフトのどこがおかしいの?

  第五章 顧客の反発
    望ましさ
    比較
    市場に出すタイミング

第三部 スープをフォークで飲む

  第六章 患者が仕切る精神病院
    客席から運転
    大惨事の種
    コンピュータ vs 人間
    犬にネコのふるまいを教える

  第七章 ホモ・ロジクス
    搭乗口テスト
    プログラマの心理
    プログラマは単純さよりコントロールをとる
    プログラマは成功より理解をとる
    プログラマは少しでも可能性があればこだわって、ほとんどだいじょうぶな場合も捨てる
    プログラマは体育会系のふるまいをする

  第八章 時代遅れの文化  
    プログラミングの文化
    コードの再利用
    共通の文化
    文化的な孤立
    ゲームの賭け金
    人間性を失わせているのは、プロセスであってテクノロジーではない

第四部 操作デザインはビジネス的にも重要

  第九章 楽しさのプログラミング
    ペルソナ
    たった一人のためにデザイン
    ゴム製「ユーザー」
    厳密に
    仮想的
    厳密さであって正確さではない
    技能水準の現実的な見方
    ペルソナは、機能論争にケリをつける
    ユーザーのペルソナであって、購買者のペルソナではない
    キャスト
    主要ペルソナ
    ケーススタディ:ソニートランスコム社のP@ssport

  第十章 パワーを求めてデザイン
    人が仕事をするのは目標達成のため
    仕事と目標はちがう
    目標駆動型デザイン
    個人的目標と実務的目標
    個人的な目標
    企業としての目標
    実務的目標
    にせの目標
    コンピュータだって人間なんだ
    礼儀正しさをデザイン
    ソフトを礼儀正しくするもの
    ケーススタディ:エレメンタル社のドラムビート

  第十一章 人々のためにデザイン
    シナリオ
    日常利用シナリオ
    必須利用シナリオ
    エッジケースシナリオ
    インターフェイスを曲げる
    永遠の中級者
    ボキャブラリー
    現実は最後に物を言う
    ケーススタディ:ロジテック・スキャンマン
    ハードウェアとソフトウェアの橋渡し
    少ないほうが多い

第五部 運転席を取り戻そう

  第十二章 使い勝手を探せども
    タイミング
    ユーザーテスト
    多分野混成チーム
    デザインするプログラマ
    なぜあなたにわかる?
    スタイルガイド
    グループインタビュー
    ビジュアルデザイン
    工業デザイン
    クールな新技術
    やりなおし

  第十三章 管理されたプロセス
    本当の影響力を持っているのはだれ?
    基盤をさがす
    映画製作
    デザイナーも腹をくくれ
    製品の品質を握るのはだれ?
    デザインになじみやすいプロセスをつくる

  第十四章 力とよろこび
    上手なプロジェクトの例
    全社的にデザイン重視
    変化のメリット
    パンがなければケーキを食べれば?

訳者あとがき

 

■著者・訳者について

著者:アラン・クーパー(Alan Cooper)
ビル・ゲイツも尊敬して頭を下げ教えを乞うカリスマエンジニア、アラン・クーパー。
現在ウィンドウズのパソコンで動くソフトウェアの大半が、彼が原型をつくった開発ツール
ビジュアルベーシック(Visual Basic)」によって作られており、
コンピュータ業界ではその功績を称えて「ビジュアルベーシックの父」と呼ばれている。
現在はクーパー・インタラクション・デザイン社を率いてマイクロソフト、ソニー、富士通、日立、
IBMなどの一流企業に「使いやすいソフトのデザイン」を提供するかたわら、
講演のため世界中を飛び回っている。
彼が1995年に書いた本『ユーザーインターフェイスデザイン』(翔泳社)は、
全世界のWindowsプログラマのバイブルとなっている。
著者Webサイト●http://www.cooper.com/

 

訳者:山形浩生(やまがた・ひろお)
1964年東京生まれ。
東京大学大学院都市工学課程、マサチューセッツ工科大学不動産センター修士課程修了。
大手シンクタンクで地域開発やODA関連調査の傍ら、
小説・経済・コンピュータなど広範な分野で翻訳と執筆を手がける。
ウィリアム・バロウズの紹介や、オープンソース・ソフトウェア関連の各種文書の翻訳で有名。
著書●『新教養主義宣言』(晶文社)
おもな訳書●『伽藍とバザール』(エリック・レイモンド著、光芒社)
        『クルーグマン教授の経済入門』 (ポール・クルーグマン著、メディアワークス)
        『そのコンピュータシステムが使えない理由』(トーマス・ランダワー著、アスキー出版局)
        『ラスベガス★71』(ハンター・S・トンプソン著、ロッキング・オン)
訳者Webサイト●http://www.post1.com/home/hiyori13/index.html

 

■こんな本といっしょに読んでみましょう

※版元品切れ・絶版となっているものもあります。

『コンピュータ帝国の興亡』(ロバート・X・クリンジリー著、アスキー出版局)
 マイクロコンピュータ(マイコン)の発明、そしてそこから生まれて一大産業に成長した……
 と思われているマイコン・パソコン業界は、実はほとんどワガママと偶然の産物でしかなかった!
 コンピュータ業界のとっても人間臭い一幕を暴き、話題となった本。

『わたしは電子の歌をうたう』(フレッド・ムーディ著、早川書房)
 マイクロソフト(米国)のマルチメディア図鑑「エクスプロラペディア」の開発プロジェクトを、
 一年間にわたり追ったルポルタージュ。混乱する現場、対立するスタッフ。
 プロジェクトはいつまでも闇の中をさまよったにもかかわらず、製品は出荷され収益を上げた。
 これはいったい成功の記録なのか?失敗の記録なのか?

『アップル・コンフィデンシャル』(オーエン・W・リンツマイヤー著、アスキー出版局)
 豊富な一次資料と当事者へのインタビューをもとに、アップルコンピュータ(米国)20年の
 赤裸々な歴史をつづったノンフィクション。成功よりも失敗の歴史のほうが面白い、アップルの魅力。

『私がマイクロソフトで学んだこと』(ジュリー・ピック著、アスキー出版局)
 マイクロソフト(米国)で働いた経験をもつ女性社員が、その優れた企業戦略とビジネス作法を語る。
 アラン・クーパーが見る「マイクロソフトのプログラミング文化」と比べてみましょう。

『横井軍平ゲーム館』(横井軍平+牧野武文著、アスペクト)
「使いやすいソフト」はどうしたら作れるのか? その鍵を知る人物が、日本にいた。
「ゲーム&ウォッチ」「ゲームボーイ」「十字キー」など、今も愛されるゲーム機器を次々と開発して
ゲーム産業の礎を築きながらも、交通事故で惜しくも急逝した横井「グンペイ」軍平氏の
仕事とその開発哲学を紹介。ひとつの答えが、ここに示されている。

 

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